お月見クレシェンド
それぞれの色が思いもよらない形で重なり美しく響き合う
画家も鑑賞者も絵の中で旅をし それぞれの深い世界が生まれます
2023/10/5(木)~22(日)
11:00~18:00 最終日16:00
定休日:火曜日・水曜日
松原遼 栁瀬雅夫
稲熊兼 濵口友紀奈
MIWA SHIMAMOTO

ギャラリーいまじん2階
お 月 見 ク レ シ ェ ン ド
◇ご あ い さ つ
現 代 のアートシーンを見ていると、時 代と共に芸 術の 価 値 が 変 化しているように 感じます。 それに伴 い 表 現 手 段 が 多 様 化し、時 にその 技 術や 発 想に 驚 かされることがあり ます。
しかしその 一方で、手 段 が 目 的となり表 層 的な 表 現 になってしまうことも 少なくはありません 。
今 回 集まった メンバーに 共 通していることは 、表 現 手 段 は 違 えどストイックに 自身を見つめた 仕事をしているということで す。 今の時 代にそれ がどう映るのか は 分からないで すが、その中から普 遍 的な美 が 時 間を掛けて滲 み 出てくるものだと考えています。
それぞれの作 家 たちの内 側 の 世界を感じながら、ご 高 覧いただけれ ば 幸いで す。
令 和 5年 10月 吉 日
写 実 画 壇 会 員 松 原 遼
※作品をクリックしてご覧ください



Matsubara Ryo
松原 遼
◇メッセージ
主に自然を題材にものを見て描いていますが、観察を続けていると自然が作り出す色やフォルムの美しさ、モティーフを取り巻く空間に目を奪われることがあります。それらを絵画で表現しようとするのですが、なかなか一筋縄にはいきません。上手く表現ができずに消しては描き起こし、場合によっては最初から描き直すこともあります。その行為の集積の中から美が垣間見えることはあるのですが、見えてきたと思っていたらまた消えていき、その繰り返しです。そこに絵画の奥深さがあり、それが探求心にも繋がっています。モティーフは普段見過ごしがちな、どこにでもあるようなものが多いですが、今回の展覧会名にもなっている「クレシェンド(だんだん強く)」にちなんで、長く見れば見る程ものの魅力が伝わるような作品を作れたらと考えています。
令 和 5年 10月 吉 日 写 実 画 壇 会 員 松 原 遼
◇略 歴
1981 愛知県生まれ
2005 名古屋芸術大学卒業選抜展 ギャラリー和田 (東京)
名古屋芸術大学美術学部絵画科 洋画コース 卒業
2007 ものの見え方展 長久手文化の家 (愛知)
2008 第26回上野の森美術館大賞展 上野の森美術館 入選 (東京)
2010 第22回しんわ美術展 津山市立文化展示ホール 入選 '12入選 (岡山)
2016 闇展 あかね画廊 (東京)
第44回写実画壇展 上野の森美術館 以後毎回 (東京)
2017 Connect展 同時代ギャラリー (京都)
上下の関係展 あかね画廊 (東京)
2018 真白会展 あかね画廊 以降毎年 (東京)
2019 個展 画廊若林 (愛知)
発芽 新進画家4人展 松菱美術画廊 (三重)
2023 第11回前田寛治大賞展 日本橋高島屋美術画廊 (東京)
倉吉博物館 (鳥取)
*現在 写実画壇会員
Yanase Masao
栁瀬 雅夫
※作品をクリックしてご覧ください

![「お月見」 紙に油彩215x145㎜ (栁瀬雅夫)[8622].jpg](https://static.wixstatic.com/media/b22bce_0f8a498622c04f409dcbc38e702de506~mv2.jpg/v1/fit/w_220,h_220,q_75/b22bce_0f8a498622c04f409dcbc38e702de506~mv2.jpg)

◇メッセージ
作品制作をする時、対象物をゆっくり観察します。
モチーフの中に今まで気付かなかった多くの発見が生まれます。
そしてこの現れをキャンバスに留めていくのですが絵の具との対話の中でイノチの実感が深まって行きます。
一筆ごとに生まれる形。または消えて行く形。
絵画空間は不思議に満ち溢れます。
作品を観られたお客様がそれぞれの思いで会話をして頂けたら嬉しく思います。
令和 5 年 10 月吉日 栁瀬雅夫
◇略 歴
1971 静岡県浜松生まれ
1974 Wolverhampton大学交換留学 イギリス
1997 名古屋芸術大学大学院美術研究科修了
1998 個展 さいとう画廊 99,01,03,05,07,10,12,,14年 (愛知)
2009 個展 梅田画廊 13,14年 (大阪)
2011 個展 高輪画廊 12,15年 (東京/銀座)
2012 個展 松坂屋本店 (名古屋)
2014 ヴェロン會 一宮市三岸節子記念美術館 高輪画廊以後毎年 (東京/銀座)
2018 個展 岩田屋三越 (福岡)
2020 洋画三人展 岩田屋三越 (福岡)
2021 個展 あべのハルカス (大阪)
2022 瀬戸内を描く 天満屋 (福山)
2023 ゴッホと日本近代アート展 名古屋画廊 (愛知)
ART SEASON個展ブース展示 岩田屋三越 (福岡)
Inaguma Ken
稲熊 兼
※作品をクリックしてご覧ください



◇メッセージ
「呼吸している絵画」を創り出すため、「生きた線」「空気を感じる面」という 2 点からのアプローチで作品を制作しています。
「似て非なるものの集まり」個性を持った、似て非なるものが集まり世界を作って いる。また、大きな全体の中でそれぞれが個性を作っている。
それを表現するため幾何学的にパターン化されたものの中でそれぞれの個性を 持った個を作ろうとしています。
しかし、個→全体 という一方向ではなく全体 の中で生まれる個、他の個性との関係によって生まれる個などの多方向から個 と全体、全体と個を考え作品を制作しています。
令和 5 年 10 月吉日 稲熊 兼
◇略 歴
1978 愛知県生まれ
2002 名古屋芸術大学大学院美術研究科卒業
現在 ヴェロン會同人 絵画造形教室こどもアトリエ主宰 イオンカルチャークラブ講師
個 展
2003 稲熊兼 展 さいとう画廊 ’06 ’08 ’10 ’12 (愛知)
2012 稲熊兼 展 Gallery noivoi ’14 (愛知)
2013 稲熊兼 展 gallery valeur ’16 (愛知)
2018 稲熊兼 展 高輪画廊 ’21 (東京)
2019 稲熊兼 展 呼吸するコンポジション 玄羅アート (石川)
2023 稲熊兼 展 平面と立体 工芸ギャラリー手児奈 (愛知)
グループ展多数参加
Hamaguchi Yukina
濵口 友紀奈
※作品をクリックしてご覧ください



◇メッセージ
語りえないことを示すこと、このことが絵画を絵画たらしめる、大切なことのように思います。画家それぞれの生活形式が連綿としたマチエールとして積み重なり、画家とモティーフのみ知りえる関係性が絵画の内に示されます。
海の上を自由に渡ってゆく船のように、無邪気に遊ぶ子供のように、画家の血の通った作品は、根拠なく輝かしいものではないでしょうか。
作品の媒介なくしては、ついに相会う機もなくすぎた人が多かったことでしょう。作品を介して誰かの源泉となることができれば、とても嬉しく思います。
令和 5 年 10 月吉日 濵口友紀奈
◇略 歴
1995 愛知県生まれ 三重県在住
2020 昭和会展 日動画廊本店 (東京)
個展 静かな足音 セントラル画材 (愛知)
2021 個展 夢のまにまに ギャルリ・ディマージュ (愛知)
たからもの for おくりもの 2021 BIOME (兵庫)
第3回ぎふ美術展 岐阜県美術館 (岐阜)
2022 個展 小さなロマンスⅠ・Ⅱ 刈谷市美術館 (愛知)
個展 ギャルリ・ディマージュ (愛知)
西脇市サムホール大賞展 西脇市岡之山美術館 (兵庫県)
個展 ねこを愛でたら ギャラリーいまじん (岐阜)
2023 ミニヨン展 日動画廊名古屋 (愛知)
二人展『con anima』Gallery noivoi (愛知)